シンガポールで開催されたBig Data & AI World Asia 2024 に出展しました


2024年10月にシンガポールで開催されたグローバル展示会「Big Data & AI World Asia 2024 Expo」に、弊社から3名のメンバーが参加し、最新製品「VextGEM powered by Gemini(β版)」(※以降、VextGEMと記載)のプロモーションを行いました。
世界中から集結したAIやビッグデータの専門家、そしてイノベーターたちと交流し、活気あふれる会場に圧倒されました。また、私たちのブースを訪れてくださったお客様からの熱心な質問の数々に、弊社の海外事業展開の可能性を感じることができました。

今回は海外の反響を中心に、展示会参加レポートを皆様にお伝えいたします。

※「Big Data & AI World Asia 2024 Expo」出展に関するニュースリリースはこちら
※「VextGEM powered by Gemini(β版)」に関するニュースリリースはこちら

VextGEMとは

「VextGEM」は、生成AIとテキストマイニングの技術を組み合わせることにより、コンタクトセンターや営業部門で記録された音声データから、通話内容の全体像・話題傾向を可視化し、暗黙知化したオペレーターや営業職員のセールスノウハウを形式知化するVoE(Voice of Employee)分析ツールです。

通話の音声ファイルをアップロードするだけで、会話の話題や流れを自動的に可視化することが可能です。まずは話題マップ機能で、どの話題が頻繁に扱われているのかをひと目で把握できます。また、シナリオ機能で、会話の流れを可視化し、改善点を見つけ出すことが可能です。
データに属性情報を紐づけることで、マップ機能とシナリオ機能でクロスして可視化することができるので、より高度な分析が可能になります。

さらに、40ヵ国以上の言語に対応しており、グローバルなビジネスにおいても活用できます。日本語と英語が混ざったような複雑な音声データでも、AIが自動で言語を判別し、正確に分析することが可能です。

Expo会場での活動

英語での製品紹介や発表は、チームにとって初めての挑戦でした。緊張と期待を胸に、数ヵ月前から英会話の猛勉強を開始しました。何度もシミュレーションを重ね、本番に備えました。

当日はブースを訪れる来場者は予想をはるかに超え、最初に設定した目標を1日目で達成し、VextGEMへの関心の高さを実感しました。
海外での展示会は、現場での準備が難しく、言語の壁もありましたが、多くのお客様とのつながりを作ることができました。現在も、展示会で出会ったお客様との間で、VextGEMのトライアルが進んでいます。

発表現場の写真

ブース来場者からの主な質問

会場では数多くの質問をいただきましたが、中でも多く寄せられた質問を2つご紹介します。

Q:多言語の分析にどうやって対応していますか。
A:大規模マルチモーダルモデル(LMM: Large Multimodal Model)の恩恵を受け、多言語の音声データをその言語のまま高精度に音声認識が行えるようにチューニングを行っています。分析結果と元言語の音声認識テキスト・音声データを紐づけすることにより、分析結果からホワイトボックスに根拠となる原文へ遡ることが可能です。

Q:データをクラウドに送る必要がありますか。機密レベルが高いデータの漏洩を懸念しています。
A:データはGoogle Cloud VertexAIの利用規約に基づいてエンタープライズレベルのセキュリティで保護・管理されています。LLM利用サーバにはプロンプトや返答結果データのログは残りません。そして、アカウント認証やアクセス制御などの施策を通じて機密性を更に向上させた運用を行っております。

まとめ

AI翻訳技術の進歩や、グローバルなビジネス環境の変化を背景に、多言語に対応したテキスト分析の需要はますます高まっていくと筆者は考えています。多言語データをお持ちのお客様は、ぜひVextGEMをご検討ください。


MicrosoftのAppSource/Azure marketplaceから無償試験分析のリクエストが可能です。
製品版のリリースは2025年を予定しております。

AppSource
https://appsource.microsoft.com/en-us/product/web-apps/vext.vext_gem

Azure marketplace
https://azuremarketplace.microsoft.com/en-us/marketplace/apps/vext.vext_gem