せっかくテキストマイニングツールを導入したのに、既に分かっている結果しか出ない…というお悩みを抱えている分析担当者は、「分析」ができておらず「分類」で止まってしまっている可能性があります。
今回は「分類」で終わらないためのテキスト分析手法についてご紹介します。
分類と分析の違い
テキスト分析を行う場合、まずは有象無象の、内容や書きぶりが分からないデータを持っている状態から始まります。
これらの正体不明のデータに対して分類方針を立て、階層構造を検討し体系化を行い、主要な話題を整理をすることが第一歩となります。
ただし、ここまではあくまでも話題を「分類」している段階です。
グラフを見ても「きっとこんな話題があるだろうな」と予想をしていたものが数値化されて出てきているだけ…と感じる方も少なくないでしょう。
テキストマイニングにおいて重要なのは、まず全体がきちんと分類ができており、その分類結果から次の「分析」に繋がるヒント(仮説)を見つけ出せる状態になっている事です。
次のステップに進まず、「分類」された結果を眺めているだけでは、具体的課題を発見するのは難しいと言えるでしょう。
分析の極意は「深掘り」にある
分析に歩を進めるために、まずは分類結果から課題を含んでいそうな話題を見つけ出します。
その際の指標としては以下のような例が考えられます。
・件数が多い話題である
・急増している話題である
・特定のセグメント(地域、年齢など)において顕著である
上図では「説明不足」や「解約」に関する話題件数が多いことが発見できました。
今回はより企業にとって重視すべき「解約」に着目します。
課題を含んでいそうな話題「解約」から具体的な背景・要因を発見し解決策を検討するためには、深掘り分析を行う必要があります。
深掘り分析とは、特定テーマ(今回は「解約」)に関するデータだけを取り出し、その中で特徴を発見する工程となります。
解約に関する話題だけを取り出してみると、「説明不足」や「不適正募集」など契約時の問題が大きく影響していることが分かります。
また、解約に至る過程で企業に対する「不信感」を抱く結果となっており、その前段には担当者の「アフターフォローがない」「気遣い不足」といった、コミュニケーション不足があると読み取れます。
このように、「分類」結果から注視すべきポイントを絞り込み、「分析」を行うことで、具体的な課題解決に繋がる情報を得ることができるのです。
「分類」だけで足を止めず「分析」をしっかりと行うことで、課題を発見することができます。
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