分析レポート<速報版>への対応方法について
VOC(=Voice of Customer)活動をする中で、分析レポート(VOCレポート)の速報版の作成・報告を求められる機会は少なくありません。
例えば、社内で急な役員会議が決まり「役員が興味を持っているので、来週の会議までにひとまず分析結果を見せて欲しい」と上司から突然言われることや、あるいは、分析レポートの作成をサービスとして提供・実施する会社が、新規に受注をした顧客企業から「今週中に速報版の分析結果が欲しい」と言われるケースなどがそれに該当します。
そこで今回は、分析レポート<速報版>への一般的な対応方法について解説いたします。
1.自動分類の結果で全体像を説明する
速報版の分析では詳細分析までを行う時間的猶予はありません。
まずはテキストマイニングツールの自動分類の機能などを使って、データの全体像を把握し、説明できるよう準備します。
全体像の把握とは、「このVOCデータには大きく、~と、~と、~のような話題があります。」と簡潔に説明できる状態を指します。
この際、データの細部や詳細には一旦拘らず、まずは全体像の説明ができれば良いことにします。
先方がその結果に興味を持ちさえすれば、その後に詳細の説明をする機会を得られる事が多いからです。
2.全体像の結果から、分析テーマとなる話題=気付きをピックアップする
データの全体像の把握ができたら、次に分析テーマになりそうな話題=気付きをピックアップしていきます。
例えば、「~という新商品に対して、意外にも~という問合せがある」などです。
この際、詳細な件数分析やクロス分析までする必要はなく、あくまで話題をピックアップしておき、報告ができれば十分です。
また、先方がどのような話題に関心を持つかは報告をしてみないと分かりませんので、ピックアップする話題は1つではなく、商品別や業務別に、いくつか用意しておくと望ましいです。
3.次回の報告までに実施する分析テーマと内容を提案する
分析テーマを複数ピックアップできたら、速報版の報告時に、その中で次回までに詳細分析を進めるテーマについて合意し、次の分析の進め方を提案できるとスムーズです。
この際、具体的に手を動かして分析をしておく必要はなく、例えば、テキストマイニングツールのどのような機能を使うことで、どのような分析ができ、どのような結果が得られる予定で、その結果はいつまでに報告できる予定、と今後の進め方を説明できれば問題ありません。
速報版の時点で次回までのアウトプットが合意できれば、分析作業の手戻りは少なくなり、その後の分析を効率的に進めることができます。
分析レポート速報版のイメージ
4.まとめ
今回は分析レポート<速報版>への一般的な対応方法について解説いたしました。
より詳細な情報や事例について知りたい方は、お問合せフォームよりぜひお気軽にお問合せください。テキストマイニングに興味をお持ちの方は、無料のセミナーもございますので、お気軽にご参加ください。
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